「孤独は映画で癒すことができるのか」
あなたならば、どう考えますか?孤独は映画で癒すことが出来るという人もいれば、孤独は癒せないという人もいるでしょう。
そもそも「孤独」とは、その人の思考や価値観によって成り立ち、その原因や要因も様々ですから一概にこれをすれば和らぐといったものではありません。
しかし、孤独を感じてしまう時間を少なくしたり少しでも短くすることは可能だと思います。
孤独を感じてしまう瞬間は、何もすることが無かったり…つまりは「暇だ」と感じてしまう瞬間が多かったりします。
暇を持て余すということは、予定もなく、やるべきことも目的も持っていない時間だからであって、そこに映画を見るという目的を加えてあげたらどうでしょう。
きっと、何もせずに孤独に苛まれているよりは、余程価値のある時間にすることが出来ると思うのです。
そこで、孤独・1人をテーマにした映画10選と題して、お一人様やぼっちさんにオススメしたい映画を紹介していきたいと思います。
前半5選を洋画、後者を邦画として紹介していきますので、お気に入りの作品を見つけてみて下さい。
Contents
- 1 【孤独・1人をテーマにした映画(洋画)】イントゥーザワイルド
- 2 【孤独・1人をテーマにした映画(洋画)】ロスト・イン・トランスレーション
- 3 【孤独・1人をテーマにした映画(洋画)】孤独のススメ
- 4 【孤独・1人をテーマにした映画(洋画)】マニシスト
- 5 【孤独・1人をテーマにした映画(洋画)】キャストアウェイ
- 6 【孤独・1人をテーマにした映画(邦画)】捨てがたき人々
- 7 【孤独・1人をテーマにした映画(邦画)】みなさん・さようなら
- 8 【孤独・1人をテーマにした映画(邦画)】ソラニン
- 9 【孤独・1人をテーマにした映画(邦画)】HANA-BI
- 10 【孤独・1人をテーマにした映画(邦画)】ヒミズ
- 11 【まとめ】孤独をテーマにした映画10選!
【孤独・1人をテーマにした映画(洋画)】イントゥーザワイルド
イントゥーザワイルドは、2007年公開のアメリカ映画で原作はジャーナリストで登山家のジョンクラカワー。
1992年に青年が放浪の末にアラスカで発見された事件を描いた1996年のノンフィクション作品の「荒野へ」を原作としています。
原作に基づき、主人公のアラスカでの生活とその道中、主人公の妹のナレーションが交互に挟まれる構成で描かれます。
主人公は、裕福な家庭に生まれ恵まれた環境で育ちますが、金でなんでも解決しようとする両親に嫌気がさし、アラスカに訪れます。
アラスカでの生活で、打ち捨てられたバスを家にし読書をしながら生活しますが、やがて食料も底をつき、衰弱してしまいます。
「幸福が現実となるのは、それを誰かとわかちあった時だ」という言葉が印象的なこの映画。
孤独を理解し、孤独を感じて最後を迎えると幸福の本当の価値がわかるのではと、考えさせられる作品です。
孤独の意味を見つめ直したいぼっちさんにオススメです。
【孤独・1人をテーマにした映画(洋画)】ロスト・イン・トランスレーション
「ロスト・イン・トランスレーション」は、2003年製作のアメリカと日本の合同製作映画です。
監督はソフィアゴッソラで、東京を舞台に倦怠期のハリウッドスターと孤独なアメリカ人人妻の淡い出会いと別れを描いた作品となっています。
2004年には、アカデミー脚本賞を受賞していて、言語問題、夫婦問題、友人間など現代社会での多くの人間関係における相互理解の困難さをテーマとしています。
現代社会では、少なからず誰しもが悩みやストレスを抱えて生活をしています。
そんな日々の生活の中で、人との出会いや付き合いは生きていく上で重要だったり、実際は不必要だったりと本当に大切な物にはなかなか気がつくことができませんよね。
大切なものは何かを考えさせてくれる。そんな作品となっています。
【孤独・1人をテーマにした映画(洋画)】孤独のススメ
「孤独のススメ」は、2013年に製作されたオランダ映画です。
ディーデリク・エビンゲ監督の作品で、脚本も同監督が行っています。
妻に先だたれた孤独な中年男が主人公で、言葉も過去も持たない男が主人公の家に居着きます。そんな2人の奇妙な共同生活を描いていくストーリー。
言葉も過去も持たない男の生き方から、真の幸せとは何かを学んでいく主人公。
孤独とは何かを考えると共に、幸せということの本質についてもしっかりと考える時間を与えてくれる作品となっています。
日常生活の中で、小さな幸せを感じとることが出来なくなってきているそんなお一人様に見てもらいたいオススメな映画です。
【孤独・1人をテーマにした映画(洋画)】マニシスト
「マニシスト」は、ブラッド・アンダーソンが監督を務めた、2004年製作のサスペンススリラー映画です。
約1年間、寝ていないという男に降りかかる様々な奇妙な出来事を描いていきます。
暗号めいた記号や数字が随所にちりばめられていて、サスペンス的な要素としても楽しめる作品となっています。
何故一年もの、長い時間眠ることができないのか。
先の展開にドキドキしながら、時間が過ぎるのも忘れて見てしまうことでしょう。
孤独や不安を感じると、不眠になりやすくぼっちさんの中にも不眠に悩まされている方もいるのでは?
そんな不眠仲間としての観点から見てみるのも面白いかもしれません。
【孤独・1人をテーマにした映画(洋画)】キャストアウェイ
「キャストアウェイ」は、ロバート・ゼメキス監督が描く2000年のアメリカ映画です。
主演にはトム・ハンクスを迎え、1994年公開のフォレストガンプ以来のタッグ作品となっています。
無人島に流れ着いた男性のサバイバル生活を描いていくストーリーです。
4年もの長く厳しいサバイバル生活を過ごし、奇跡的にも元の生活に戻ることが出来た男性ですが、もとの生活の時間の流れは残酷で。
という様に、サバイバル生活を通して移り変わる人間関係や、心情も描いていますのでとても考えさせられる事が多い作品です。
1人になるのと、1人になってしまうのは同じ様で大きく異なります。
もしあなたが、本当に1人になってしまった時に何を思うのか。考えてみるととても興味が沸いてくる作品だと思います。
【孤独・1人をテーマにした映画(邦画)】捨てがたき人々
「捨てがたき人々」は、ジョージ秋山による日本の漫画作品でビッグゴールドに1996年9月号から1999年3月号まで連載されていました。
2014年に監督に榊英雄、脚本に秋山命を迎えR18指定で映画化されています。
トラック運転手を辞めてしまった主人公である男性は、生まれ故郷に戻り日々の空腹と性欲を満たすためだけに、毎日の日々を過ごします。
ある日行きつけの弁当屋で働く女性に惹かれ、強引に関係を持つ主人公。
その女性と、なりゆきのまま、お互いに受け入れることもしないまま一緒に日々を過ごし、家族になっていくストーリー。
家族というものの、真実を考えさせられる作品となっています。
【孤独・1人をテーマにした映画(邦画)】みなさん・さようなら
「みなさん・さようなら」は、寺久保健彦による日本の映画作品で小説も執筆されています。
第1回パピルス新人賞を受賞している作品です。
1980年代の団地の中での生活を描いていくストーリーで、主人公である男性は団地の中で生きていく決意をする。
団地の中には商店街があり、基本的に生きていく上で必要なものはなんでも揃うことに要因していた。
中学校にも行かずに団地を守ることを目的として過ごしていく。
そんな男性も大人になり、同窓会で同級生と、再会して共に時間を過ごすが…
近年の若者では、もう共感が出来ない昔の日本を描いた作品なのかもしれません。しかし、ある年代からはどこか懐かしく、妙に魅力を感じる世界観であるでしょう。
【孤独・1人をテーマにした映画(邦画)】ソラニン
「ソラニン」は、浅野いにおによる日本の青年漫画作品で、2005年から2006年まで週刊ヤングサンデーで連載され、2010年に映画化されています。主題歌はアジアンカンフージェネレーションが担当し話題になりました。
主人公である男性とその彼女との小さな恋や人間模様を描いたストーリーです。
日常生活と、バンド活動がストーリーのなかで動いていきます。
音楽の道を目指し、諦めた方もいらっしゃるのではないでしょうか?音楽を題材にした漫画は数多く存在していますが、音楽も恋模様もここまで心引かれる内容の漫画に出逢えることは少ない気がします。
少し甘酸っぱく、せつない青春ストーリーを堪能し人との繋がりっていいなと、改めて実感するかもしれません。
人との関わり合いに疲れているぼっちさんに是非とも見て頂きたい作品です。
【孤独・1人をテーマにした映画(邦画)】HANA-BI
「HANA-BI」は、1998年公開の日本映画で、監督・脚本・編集・挿入画を北野武がこなします。そして主演までも北野武という多才っぷりをいかんなく発揮した作品です。
公開当時には、メディアなどでもこぞって特集が組まれ話題となったので、映画自体を見たことがないという人でも、名前位は知っているという方が多いと思います。
映画内容としては、妻や同僚の生と死、そして妻との逃亡を敢行する一人の孤独な刑事の人生模様を描いています。
第54回ヴェネツィア国際映画祭にて金獅子賞を受賞していて、日本映画として受賞は40年ぶりとなり、こちらも話題になりました。
世界観やストーリーはアウトローな感が強いので、好き嫌いは別れるかもしれませんが、一度見始めてしまえば、その世界観に引き込まれてしまい、あっという間にラストシーンまで見きってしまうことでしょう。
爽快感と悲壮感を求めるお一人様にオススメの映画です。
【孤独・1人をテーマにした映画(邦画)】ヒミズ
「ヒミズ」は、古谷実による日本の漫画で、2001年から2003年にかけて週刊ヤングマガジンで連載されました。
2012年に園子温が監督・脚本を手がけ映画化されています。
原作者である古谷実の作品はヒミズだけに限らず他の作品でも、エロスとミステリー、サスペンス満載で本当に面白い作品が多いのが特徴です。
この独特の世界観は、映画や漫画を見た人にしか理解できないのかもしれません。
誰しもが孤独に蝕まれると、「普通」と呼ばれる人生を送ることを諦めるのでしょうか。物事の善悪を考えるキッカケをくれる作品だと思います。
一人でいること、孤独を感じることからなんとか脱却したいと考えているぼっちさんに是非とも見て欲しいオススメの映画です。
【まとめ】孤独をテーマにした映画10選!
いかがだったでしょうか。お気に入りになりそうな作品は見つかったでしょうか?
孤独をテーマにした映画10選と題して作品を紹介してきましたが、どの作品も孤独の捉え方、描き方が異なり、ひとつとして同じ「孤独」は無いということが理解できます。
だって孤独や寂しさのような負の感情というものは、人それぞれ異なって当然であるし、その理由だって人それぞれです。
ですから、その孤独を癒す方法もそれぞれで良いのです。
もし映画を見て少しでも癒されるという方がいたのであれば、多くの作品を見て「孤独」と感じる瞬間を減らすことができれば良いですね。
長い夜や、寒い夜になると気分が寂しくなったり、落ち込んだように感じたりするのはいたって普通のことです。そんな夜に何も行動せずに、孤独に苛まれているのはもったいないのです。
もし、ぼっちさんにそんな夜が訪れたのならば、映画を見てみようと行動を起こすことをオススメします。
そしてそれが、ぼっちさんの心を癒してくれることを願って。
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